第22回|「これ、パワハラですか?」と言われるのが怖い管理職

最近、部下を注意するとき、一瞬考えることがある。

「これ、言って大丈夫かな?」

昔なら普通に言っていたことでも、今は言葉を選ぶ。声のトーンも考える。場所も考える。メールなら文章を何度も読み返す。

そして時々思う。

管理職って、こんなに気を遣う仕事だったっけ?(笑)

「言わない」という選択もできない

部下が仕事を間違えた。期限を守らない。周りに負担をかけている。接遇に問題がある。

管理職として見過ごすわけにはいかない。

でも、強く言えば「パワハラ」。何度も言えば「しつこい」。みんなの前なら「晒された」。

だったら何も言わない方が楽。

……でも、それで困るのは誰だろう。

本人かもしれない。一緒に働いている人かもしれない。そして最終的には、お客様や患者さんかもしれない。

「言わない優しさ」が、本当に優しさなのか。

最近、ここが難しい。

私自身も変わった

私も昔は、「仕事なんだから、それくらいやってよ」と思っていた。

自分ができたことを、相手にも求めていたところがある。

でも今は、人によって得意なことも違う。仕事に求めているものも違う。家庭の事情も違う。

私の当たり前は、相手の当たり前ではない。

これは52歳になって、ようやく分かってきた。

それでも、伝えなければならないことはある

ハラスメントを恐れて、何も言わない管理職になるのも違う。

だから最近は、「叱る」より「伝える」を意識する。

人格ではなく行動について話す。

「あなたはダメ」ではなく、「この行動によって、こういう問題が起きている」。

そして、「じゃあ次はどうしようか」まで一緒に考える。

それでも伝わらないことはある。腹が立つことだってある(笑)。管理職も人間だから。

AIに相談してから部下に話す日が来るとは(笑)

最近は、部下に伝えにくいことがあると、AIに相談することがある。

「こういうことを伝えたいんだけど、角が立たない言い方にして」

すると、私よりずっと冷静な文章が返ってくる(笑)。

感情的になっているときほど、一度AIに投げてみる。

すると、「あ、私ちょっと怒ってたな」と気づくこともある。

AIが管理職のアンガーマネジメントをしている。

そんな時代になるとは思わなかった。

そもそも最近、私は仕事そのものより「仕事が人生の真ん中にあること」に疲れているのかもしれない。

管理職も、正解を持っているわけじゃない

管理職になったからといって、人の扱いが急に上手になるわけじゃない。

何年やっていても、「あの言い方でよかったかな」と思う。

帰りの車の中で、一人反省会をする日もある。

でも、言わなければいけないことまで言わなくなるのも違うと思う。

相手を傷つけない。でも、必要なことは伝える。

その間を探し続けるのが、今の管理職なのかもしれない。

そして最近思う。

いい管理職って、正しいことを言える人ではなく、相手に届くように伝えられる人なのかもしれない。

……まだまだ修行中だけど(笑)。


管理職のみなさん。部下への「言いにくいこと」、どうやって伝えていますか?



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Response

  1. […] 部下に注意するだけでも悩む。今の管理職の話 […]

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