第13回|休まないことが、責任感だと思っていた。

60歳になったら、やってみたいことがある。

まずは、長期旅行。

ハワイに1週間くらい行きたい。

国内もゆっくり回ってみたい。

北海道。

東北。

四国。

行ったことのない土地に行って、行ったことのないゴルフ場を回る。

そんなことを考えると、ちょっとワクワクする。

でも、ふと思った。

なんで60歳になってからなんだろう?

長期の休みを取った記憶がない

これまで仕事をしてきて、長期の休みを取ったことがほとんどない。

取らなかったというより、

「取れなかった」

と思っていた。

仕事がある。

現場で何か起こるかもしれない。

誰かが休むかもしれない。

連絡が来るかもしれない。

自分がいないと困ることがある。

だから休めない。

ずっと、そう思ってきた。

でも最近、

本当に取れなかったのかな?

と思うようになった。

もしかしたら、自分で休めなくしていた?

もちろん、立場上どうしても休めない時期はある。

でも全部が全部、そうだっただろうか。

「私がいないと」

「何かあったら」

「みんな働いているのに」

そんなことを考えて、自分から休まない選択をしていたこともあった気がする。

それを私は、

責任感だと思っていた。

仕事を優先する。

多少無理してもやる。

自分のことは後回し。

そうすることが、ちゃんと仕事をしているということだと思っていた。

でも、それって誰のため?

52歳になって、少し考え方が変わってきた。

第10回では、家電やAIに任せることで時間ができた。

第11回では、その時間を自分の身体に使うようになった。

そして今度は、

自分のために休むことも必要なんじゃないか。

と思うようになった。

休むことに、どこか罪悪感があった。

長く休んだら迷惑がかかる。

仕事を置いて遊びに行くのは申し訳ない。

でも、ちゃんと休むことと、無責任であることは違う。

頭では分かっていたはずなのに、自分のことになると、なかなかできなかった。

時代も変わったのかもしれない

昔は、

仕事を優先する人。

多少無理をしてでも頑張る人。

自分のことより会社を優先する人。

そんな人が「頑張っている人」だった気がする。

でも今は少し違う。

仕事だけじゃなく、自分の時間も大切にする。

家族との時間も大切にする。

身体を大切にする。

そして、自分の人生を楽しむ。

そんな働き方が普通になりつつある。

もしかしたら変わったのは時代だけじゃなくて、

私自身なのかもしれない。

60歳まで待たなくてもいい?

私は60歳になったら、仕事をひと段落させたいと思っている。

だから、

ハワイはそのとき。

長期旅行もそのとき。

ゴルフ場巡りもそのとき。

そう考えていた。

でも第11回を書きながら、時間も、健康な身体も有限なんだと思った。

だったら、全部を60歳まで取っておかなくてもいいんじゃない?

1週間は無理でも、3日なら休めるかもしれない。

海外は難しくても、国内なら行けるかもしれない。

北海道でゴルフをする。

東北を回る。

四国に行ってみる。

「いつか」を、少しだけ「今」に持ってきてもいい。

そんな気がしてきた。

自分を大切にするって、こういうことなのかも

52歳になっても、

「自分を大切にする」

と言われると、私は少し照れくさい。

なんだか自分に甘いような気もする。

でも、自分を大切にするって、何でも好きなことをすることじゃないのかもしれない。

仕事をちゃんとする。

人に迷惑をかけない。

責任も果たす。

でも、その中に、

自分の人生もちゃんと入れておく。

それくらいでいいのかもしれない。

60歳まで、あと8年。

全部仕事を優先して、60歳になった瞬間から人生を楽しみ始める必要なんてない。

仕事もする。

責任も果たす。

でも、ときどき休む。

旅行にも行く。

ゴルフもする。

そろそろ、自分のために休んでもいいのかな。

まずは1週間のハワイ……と言いたいところだけど、

その前に、3連休くらいから練習してみようかな(笑)。


MICHIRU+
50代から、人生をもっと満たしていく。